残念な出来事

みなさんこんにちは。中屋敷の多田です。

今回はとても残念と思っている内容をお送りします。

 

私が管理している患者さんの中でもう25年以上見続けている患者さんがいます。

そのお方は足、下肢の障害で何度か手術をされている患者さんです。

この夏、いよいよもって人工関節の手術を迎えました。

なかなか難しい症例で退院までにかなり時間も要したらしく、ご本人から先だって退院する旨のご報告がありました。現状では松葉杖歩行だという情報だけ頂きましたが当院にはまだ来院されていませんでした。

先週土曜日、お昼にご本人から電話がありました。

 

…台所で転倒し術側の大腿骨骨幹部骨折したと…

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なんとも言葉が出ません

なぜそうなったのかと推測しかできませんし、そんなこと考えてもどうしようもないことです。

時間は戻す事が出来ません。

言えることは、患者さん方と対峙していく私たちは勿論のこと患者さん自身、そして見守りを行っている家族も含めて現状を把握して術後に起こりうる危険をいかに回避していくか、またミゼラブルを起こさないように退院後退院後ADL指導や、基本的な松葉杖の使い方を遵守していれば。。。なんていうのは転倒した瞬間から無駄な話になってしまうのです。院内であれば事故で間違いありません。

 

ひとつ前のブログに書かれているように土曜日曜は転倒予防web学術集会です。まさにトピックスとして題材とされている内容が電話口で知らされたのです。

・・・人によっては、自分の店の中でなくてよかったでないの。とか、術後未だみていないんだから関係ないでないの。とかお思いでしょう。確かにその通りです。私自身には責任は全くありません。

 

ただ、繰り返しますが指導する側が患者さんの持つ内的要因を把握し、環境のアセスメントをしっかり行っていれば転倒は防ぐ事が出来るのです。患者さん自身に自分の現状を把握してもらうこと何はできるがこれはできない。出来ないことでも危険予測をもとに対策を立てればできることも沢山あることをしっかり理解してもらうこと。手術してこれから積極的に活動に向けて進むときに足止めになったのは患者さん自身はもちろん携わってきた方々も落胆するのが当然です。しかし、足踏みばかりしていられません。今できる最善を尽くし臨むことです。

 

リスクマネージメントは忘れてはならないことだと自分自身にも言い聞かせ、毎日の臨床の糧とするべく『継続した学び』は私たち臨床家にとって最重要の責任です。何を見るか、それは患者さん方をみる力を養うことと肝に銘じていきます。

一歩一歩励ましつづけて進んでいきましょうね( `ー´)ノ

では(^_^)/~