捻挫??いや、『骨折』です!!

まだまだ田植えに勤しんでいらっしゃる地域の方も居られるようです。毎日大変お疲れさまで御座いますm(__)m

この数日は雨が降ってはいるものの気温が高いのでちょっとばかり蒸し暑いような感じがします。

多田は暑いの得意なので今のくらいは丁度いい塩梅です。外仕事の方は熱中症にご注意ください。

 

さて今回も症例報告 第2弾をお送りさせて頂きます。

 

3年ぶりに訪れてくれた近所の若い男性の方です。

"ドーシマシタ~?"~"田圃で足首捻挫したみたいでイテェ~のよ!!"~"アラアラ、デハ ミテミマショウ"

『イジイジイジ』・・・はい、しっかり骨折の所見があります。

本人は"!!?"の表情((+_+))

 

そこで・・・先んじて皆さんに問いかけましょう。

足首捻っちゃいました。こりゃ挫いて(クジイテ)しまった。

捻挫と骨折。単純レントゲンを撮影してみれば判別は難しくありませんが、私たち柔道整復師はレントゲンを撮ることが出来ません。では、どのように判別をするか皆さん解りますか??(熟練した整形外科医も勿論のことながらレントゲン写真読影しなくてもだいたい判別できます。外果骨折の場合、レントゲン読影のポイントは転位の有無や距腿関節亜脱臼の程度をよく診るようにします)基本は臨床所見でほぼ判ります。

 

足関節の捻挫であろうと骨折であろうと関節周囲は腫れます。捻挫であってもⅡ°からⅢ°損傷の場合シッカリ腫れます。これは鑑別の材料になりません。判別の材料は2点ありますが今回は1点だけ皆さんにお教えいたします。教えないもう1点は臨床経験がないと難しいのでここでは挙げません。

 

骨折の場合、夜に病む痛みがあります『安静時夜間痛』と云います。

これは骨折か否かの判断材料になります。

 

世間的に周知されていますがおさらいしますと・・・(ご自身で出来る応急処置は)

先ず必要なのは冷やすことです。冷やし方は一晩中冷やさなくても良いです。20分アイスバッグで患部を直接冷やしましょう。その際、凍傷にならないようにタオルのワンクッション忘れないでください。20分冷やしたら30~40分休みましょう。その繰り返しを行います。因みに湿布は冷やす目的で云うと効果がかなり低いので湿布単独使用にせずに注意しましょう。

 

あと、固定。足首が動揺しないように段ボールの切れ端などできつ過ぎず、ずれない程度にふくらはぎから趾の指が見える位置まで弾性包帯で巻きましょう。当然のことながら動かせば痛みが増幅します。なので局所の安静のために固定は重要になります。足趾の運動は積極的に行いましょう。

 

足は下げておくとズキズキ!"拍動痛"が出現します。なので寝た状態であれば布団などを活用して足を高くしておいた方が痛みません。その時膝は軽く曲げて載せましょう。もう一つポイントはひざ裏外側の神経を圧迫しないように注意してください。足の甲が痺れるときは姿勢を直してください。

 

先ほどお話しした患者さんは外果骨折しておりました。

キャスト固定で松葉杖免荷歩行生活は思いがけず不便ですが、治すときにしっかり治すことがとても大事になります。

転位(骨折部のズレ)がない症例であっても固定期間を設けないと痛みが長引きます。

ですので、自己判断せずにしっかり見て頂くことです。信頼している整形外科、接骨院に馳せ参じましょう。 

ちゃんと治して楽しく生活しましょうね。

今回はおわり(^.^)/~~~