~他院との違い~

(1) "ほねつぎ"として

 接骨院・整骨院は標榜に『ほねつぎ』と掲げることが出来ます。

 若い方々は存じ上げないかとはと思いますが、接骨・整骨院は『柔道整復師』という国家資格で仕事を致します。東洋(中国系)医学と勘違いされている方が多いのですが、古来の柔術・柔道から派生し構築された技術です。戦場で敵と戦い傷ついた兵士を治療する行為から生まれた日本古来の医術です。

 

 現代、西洋医学が発展し"整形外科"として確立され外傷を受けた場合整形外科に行かれる方が圧倒的に多い現状です。私の幼少時代とはまた違い、当時はまだ"骨接ぎ"が外傷の専門家として元気な時代でした。残念ながら接骨・整骨院で骨折・脱臼と云われる新鮮外傷を臨床では巡り合えなくなってきています。結果、整復固定の技術はもちろん見立てる力も乏しくなってくるでしょう。

 

 私はこの業界では異端なのかもしれません。開業もやっと4年目ですし駆け出しの"ペーペー"です。。。その間何をしていたのでしょう私は…はい、整形外科でお勉強しておりました。勿論、臨床とは勉強の積み重ねですので開業してからもお勉強なのですが、外傷のみならず整形外科疾患全般。そして範疇を越えた内容も経験させて頂きました。

 

 経験値で申し上げますと、整形外科の入職歴が21年(下積み整骨院が5年)だけで骨折など新鮮外傷の整復固定処置は一か月5症例と少なく見積もって1260症例は手がけています。5症例は少なすぎる見積もりでしょうが・・・

 

 整骨・接骨院(骨接ぎ)として看板を掲げる以上、必須の条件と思います。

 

(2)後療法(リハビリ)のスペシャリストとして

 整形外科時代、怪我だけを生業としていたわけではありません。

理学療法・作業療法士と同じ内容の仕事をしています。整形単価の場合、運動器を取り扱いますのでその専門家として別に資格が必要になります。『運動器リハビリテーションセラピスト』なる資格があります。資格条件としては現在の免許で問題ありませんが、施設基準要綱としてこの資格を持っていないと保険請求できないルールになっております。結果、たくさんのお勉強を強制的にさせられるということになります。…仕事で必要なスキル・知識ですので極々当たり前なのですが(^^ゞ

 後療法は捨てておけませんよ~。

昔・・・県内ではとても有名な膝関節の第一人者である『S先生』との何気ない会話にて

  ~膝の場合はねぇ、手術で決して100点満点にはならないんだよ。術後のリハがとっても重要なんだ!手をかけてやらないと動く筈にしたとてもいい関節が、動けない膝に変貌してしまうんだよ・・・~

 そうなのです。医者でも完璧に手術したとしてもその後の管理が大雑把だと「患者さんの満足度」は極端に低下してしまうということなのです。

 要約するとこういうことです。

 医業は分業で成り立っているのです。医者は病気や障害を判断して適切な薬を使用して管理する。

 私たちは患者さんに必要である『活動性』を考え運動処方・実践を行い患者さん方の生活の質を向上させる事。

運動器の専門家として『歩ける 動ける おまけに痛くない』これを患者さん方に体感して頂きたいと毎日毎日想っているのです。

 

(3)専任制です

 これは当然のことですが(わたし独りでやっておりますので)、他の施設では当たり前になっているであろうその日によって担当者が代わるということがありません。一貫した方針でカルテをもとに治癒への道筋をたてております。良く患者さん方からお話しをされるのですがその日により"人"がかわり"やり方"もかわり"何度も同じ話しをするのはとっても疲れる…" 当院はそのようなことはありません。

 

 針やお灸はしませんし、経営方針としてモノを販売する行為や整体のようなボキボキも致しません。しかし、そのようなことばかりが手立てではありません。あなた自身が先ず、自分の身体を知ること。それに対してどのような対処が適切で何をするべきかを提供すること。これが私の仕事です。

 動けない・・・歩くことが出来ない・・・痛い・・・

 一緒に考えて参りましょう。 提案は私がいたします。