転倒予防教室開催しました。                                                                     大崎市社会福祉協議会    大崎西部デイサービスセンター

今回は西大崎の保柳にあります古川西部デイサービスセンターに行って参りました。

職員の方々も大勢で利用者さんも40名近くいらっしゃる場でしたが、これまでデイサービスは縁がありませんでしたので興味を持って講演してきました。

 

なかなか面白いキャラクターの方々が多く、モチベーションの高い方もいらっしゃる。

俄然、こちらも奮起せざるを得ない状況でした。

転倒予防の根幹は転倒させないような身体作りなのですが、車いす生活が多い方が圧倒的に多く、いまの現実問題として転倒を憂慮しなければならない方々…本来であればこのようなケースでは集団指導より個別指導を要するのですが、腰かけてもできる内容を盛り込み企画立案してみました。

 

平均寿命は男性が80.50歳、女性が86.83歳と他の国と比較しても高齢化社会まっしぐら。ただ、寿命が長いということだけでは個人の生活の質が良い、ということにはなりません。健康寿命は男性で約9年、女性で約13年の差があります。なので男性は71.5歳 女性は73.8歳・・・短く感じませんか??平均ですので当てはまらない方々が圧倒的に多いとは思います。しかし、統計で見ますとこのような数字が出てしまうのです。

 

デイサービスで生活をされている方々から沢山の質問を頂きました。

お話しの中で確信したことがあります。ほぼすべての質問者が治療対象となり得るであろうこと。適切な運動処方もなく手術が終わってこのくらい経過を見たからまずは終わりといわれるケースがとても多い。退院の際、今後の機能回復は望めないだろうとご本人さんたちも自覚を促されフォローアップにおける継続した運動療法がない。

 

過去1年で転倒した患者はこの1年のうちに転倒する割合が圧倒的に高いことは周知されているはずなのに、転倒させないための策は講じない・・・これは保険点数がないに等しいのでそうならざるを得ない現実なのですが、患者個の力で復活させることは到底不可能なことです。

『ロコモティブ シンドローム(運動器不安定症) サルコペニア(筋肉減少症) フレイルティ(虚弱)』

今の学会のテーマですが、人は知らず知らずのうちに年老いて力も落ちてくる。それと並行して気力・精神力も徐々に削がれていく。そこにマンパワーとしての資源を投入し、骨折者や易転倒者を救済すればご本人だけでなく家族の精神的・経済的負担もなくなり、ひいては保険医療費の高騰も抑制可能なのにそれが出来ていない現状。

 

 

皆さんは身の回りに転んで骨折して苦労された方いません?家族や隣のおばちゃんのお話し聞いていませんか?他人事ではない転倒です。

転ばぬ先の杖は、ご本人の身体能力そのものです。

歩けない方でも訓練すれば歩けるようになるケースがあります。

地味で見栄えのしない訓練であったとしても、転んで痛い思いするよりはいいですよね。

私がすることではありません。あなたがすることです。私は道路上の道しるべにしか過ぎません。しかし、行き先を指し示してあげることは出来ます。その気づきがあなたを変えるのです。

何度も言います。身体だけでなく心も折れます。家族も大変です。

怪我のない息災が一番いいことだと私は思っています。

 

如何でしょうか??コタツにもぐってリモコンとお菓子を貪っていませんか?云われるとそこではじめて気づくものですよね・・・

今回はこれにて

fin

 

残念ながら・・・カメラ持って行ったにもかかわらず・・・頼んで撮ってもらわなかったのです( 一一)おバカ!!