『痛み』とは?身体をコントロールしているのはあなたです

皆さんおはようございます(*^▽^*)

今週からウィークエンドは晴天が続き圃場作業もはかどることでしょう。皆さん頑張っておられますね(`・ω・´)b

私も先週岩手の実家に用足しがあり、ついでと云っては何ですが育苗箱の"土入れ"の手伝いしてきました。単純作業ですがなかなか奥が深く、いかに効率よく澱みのない動きをするかを実感して参りました。

農作業の大変なところは労働の運動量も勿論のことながら、とことん際限なく仕事があることです。

 

 

日中は除草剤や防虫薬の散布作業。これがわたくしとても苦手で…比較的涼しい午前中のうちに作業を終えるのですが、お昼ご飯を食べた後必ず頭痛に見舞われる。完全にダウンしてしまいます。多分展着剤が原因かな…

椎茸の植菌は一袋1,000駒を弟と競争でホダ木に打ち込む作業なんかは案外楽しんでやっていました。その後の運搬作業はひたすら筋力訓練のようでしたが(;^ω^)

外仕事で暗くなるまで作業を行い、夜はというとキュウリの段ボールコンテナ箱をこしらえたり、椎茸の乾燥作業なんかは真夜中まで作業が続くことが当たり前でした。

 

今まで経験した中で一番過酷だったのは、山から原木を伐りだし麓まで搬出する作業です。これは中学生には厳しい作業でした。平らなところなんて皆無の山の上から300メートル以上のワイヤーを張って麓までクヌギやコナラの大木を下す作業です。さすがに現場で出来る事と云えば下回りくらいしかできませんが真冬の作業で足場の劣悪な環境下で木と格闘するのです。おまけにかなりの勾配を運搬機で原木搬出。一瞬でも気の抜けない作業だったのを覚えています…

 

と、話しはだいぶ横道にそれましたが(;^ω^) 皆さんそのような負担のかかる仕事をすれば身体も壊れてしまいます。トリートメント、メンテナンスは比較的軽いうちに行うことが肝要。それはなぜか?

 

ここからが本題!人間の人体は痛みを感じるように作られています。もし痛みを感じない身体だったらどうなるか考えてみたことがありますか?? 答えは身体が壊れてしまいます。怪我をしても痛みを感じなければ壊れたままで使い続けます。それが関節だったとするとどんどん関節が壊れていきます。いずれは関節の機能が欠如する事態に陥ります。痛みとは侵害刺激から身を護るためのバリアの役割をしているのです。

 

ここで問題(学生さん向け)

痛みを感じない(または感じなくなる)疾病疾患

皆さん挙げられますか??少なくとも2つ上げることが出来たら合格、3つ出た方はすごい!!

(答えはご自身でお勉強して見つけてね)

 

 

痛みとは、簡単に表現すると

"このままにしておくと壊れるよ""休まないといけませんよ"の身体からのサインなのです。

痛みの種類もいろいろありますし、程度もごく軽い痛みから仰け反るくらい耐えられない痛みもあります。

そこで皆さんには是非知って頂きたい『痛み』のおはなしです。

 

1:痛みは生命徴候のサインです

医学用語でバイタルサイン(生命徴候)というものがあります。身体活動においてどれか一つでもかけてしまうと「死」を物語る大事な身体からのサインです。a)体温 b)脈拍 c)呼吸状態 d)血圧 を云いますが、痛みはある意味第5の生命徴候と呼ばれてもいいかと思います。

 

2:痛みは身体の感覚で唯一他人と共有できない感覚である

五感とは…

a)嗅覚 b)視覚 c)触覚 d)聴覚 e)味覚

これは他人と共有できますね。しかし、痛みや痺れは他人には感じる事の出来ない感覚で、客観的評価に難しい感覚であり表現するにしても各個人の表現力は勿論、痛みの強さも時に大きく変化するものです。痛みとは多様なものなのです。

 

3:痛みは悪循環する

痛みを放置すると慢性炎症や神経損傷に移行し、ひいては侵害刺激の閾値低下による痛覚過敏、通常の刺激を痛みと感じさせてしまう状況→アロディニアを引き起こす。急性炎症における組織損傷に伴う症状ではなく、痛み自身が病態となる。

そのような状況は患者さん自身が辛く苦しいのは勿論、治す側も苦労します。

なので早い段階で徹底的に痛みを抑え込むことがとても大事になります。

 

痛みは間違いなく生活の質を落とします。それだけでなく情動反応により負の感情が発生します。痛みでいいことは一つもありません。ですので我慢すればいつか治るとタカをくくるのは決してしてはいけない行為です。

 

 

以前ブログのどこかで書いたような記憶があるのですが、私も勿論万能ではありません。私自身も痛みに苦労しましたが何とか復活しました。でも、できれば皆さんには私の様な長い期間痛みに耐えるというような経験はさせたくありません。痛みを出来る限り早く取り去ってあげたい。そのためには各医療機関とも連携して分業で事にあたっております。なのでわたしの見立てで病院を紹介する症例もあることをご承知おきください。

そして、痛みは放置してはいけません。大多数の症例はいつか治る筈です。しかしながら患者さん自身が気付くことが出来ない徴候を見つけることがよくあります。

 

仕事に差し支えがあるから…家族に申し訳ないから…この試合に出ないとメンバーのみんなに…

そうなのです。誰もがいろんな思いを抱えて痛みやらなんやらを抱えて頑張って今を生きているのです。

貴方にとって最良のパフォーマンスを導き出すのも私の仕事になります。対策は一つではありません。まず何より痛みを限界まで堪えたりすることは愚行だということを理解して頂きたいです。

 

身体をコントロールしているのはあなたご本人です

でも実際自分の身体をあなた自身が理解できているかと云えば出来ていると断言することは難しいです。

楽しく生きていきましょう。 最良最善は解りませんが よりよい形を探すことの手伝いはさせて頂きます。

 

今回は おわり(@^^)/~~~